2020/06/18 11:13


パンナコッタ Panna(生クリーム) Cotta(火を通した)
 
もともとは名前の通り、生クリームに卵白とお砂糖を入れて、蒸し焼きにしたシンプルなもので、イタリアのピエモンテ州・主にランゲ地方の郷土料理とされています。

今ではイタリア全土でとてもポピュラーなドルチェで、どこの地方に行ってもドルチェとしてピザ屋や食堂のメニューにのっているくらいで、スーパーの棚にもいろんな味のパンナコッタがプリンと同じ位の幅を取って並べられています。(写真左)

プリンミックスならぬ、パンナコッタミックスのような、家庭で簡単にパンナコッタを作れる商品もたくさん売っています。(写真右) たいてい温めた牛乳に粉末を入れて溶かして、冷やすだけ!!といった、ゼラチンで固めるタイプで日本のプリンミックスのパンナコッタ版ですね。




イタリアでは家で簡単に作れてスーパーでも気軽に買えるようになったパンナコッタですが、やっぱりレストランに行った時に食べる事が出来るレストラン手作りのパンナコッタはそれらとは違う、お店それぞれ独自のレシピがあってびっくりするほど美味しいパンナコッタに出会っちゃう事もあるので、レストランに行った時はどうしてもパンナコッタがあると食べてしまうのです。

今ではイタリアでも日本でも、ゼラチンで固めた少し硬めのパンナコッタが多い気がしますね。でも昔ながらのクラシックパンナコッタはゼラチンを入れず、オーブンでゆっくり火を入れた蒸し焼きパンナコッタです。
ピエモンテの古くからある昔ながらのレシピを守り続けるお店、slow foodのレストランなどに行くとこのクラシックなパンナコッタを食べることが出来ます。

材料は生クリームとお砂糖、卵白だけ。なので超シンプルな分材料の美味しさ、火の入れ加減だけで美味しさの加減が変わってくるんですね。
でもこんなにシンプルなのに感動モノの美味しさ!
これが、イタリアンマジックですよね!

イタリアンって、パスタでも何でもそんなに手の込んだ事してないのに、何これ!!っていう感動のおいしさが生まれる。
だからみんなイタリアンが大好きになるんだと思います!